ユメギワのラストボーイ
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まさか、連続でこんな記事を書くことになろうとは思っていなかった。
F1ハンガリーGP予選での、フェリペ・マッサのクラッシュ。
先週のサーティースの事故につながるところがあるんだけれども、
前を走っていたルーベンス・バリチェロのマシンから外れた、
サスペンションの一部(800gのスプリング)が、頭部に直撃、頭蓋骨損傷という大事故だった。
もしヘルメットのバイザー部分に当たっていたら、貫通して即死だったかもしれない。
前と同じようなことを書くけど、たった800gのスプリングが当たっただけで、
こんな事態になるっていうのは、やっぱ信じられない話に聞こえる。
もちろんドライバーの頭部を守るヘルメットは、
世界でもっとも厳しい安全基準を満たしたAraiのヘルメットで、決してそこに非はない。
時速300kmを超えるマシン、今回のマッサは270キロのスピードで走っていた訳で、
当然マッサ本人は責められない。
スプリングを落としたバリチェロとそのチーム・ブラウンGPにも、
その後の出走を認められた所を見ると、重大な整備ミスがあった訳ではないと思う。
今回のマッサとサーティースの事故を受けて、
F1のボス・相変わらず嫌われ者のバーニー・エクレストンも迅速な対応をするとは言っているし、
何らかのレギュレーションの改定が行われるんだろうけど、
正直今回(特にマッサ)みたいな、予想できない、防ぎきれない事故っていうのは起こりうるよね。
とにかく、マッサは命の心配はないことが救いかな。
今シーズンの復帰は厳しそうだけど、
奥さん妊娠中だし頑張って復帰して欲しいところだね。
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ついでにハンガロリンクでのレースに一言書こう。
今シーズン前半、無敵に思われたブラウンGP (旧ホンダの遺産…)とバトン、
予想されていたとおり資金難に直面して、レッドブルや名門フェラーリ・マクラーレンの追撃を許している。
ポイントリーダーのバトンがラッキーなのは、
他の勝者がベッテル、ウェバー、ハミルトン…と、ポイントを分け合っている点。
もし今後、特にレッドブルのベッテル、もしくはウェバーが勝ち続ければバトンはマズイ。
けれど今の状況でそれはありそうにないけどね。
(チーム側がウェバーよりベッテルを優先するオーダーを出さない限りはね。)
ルノーのアロンソは惜しかった。チームのミスは本当にもったいない。
ただ、今回空力パッケージをアップデートさせたとはいえ、
今のルノーのマシンでポールを獲るっていうのはかなりスゴイ。やっぱりアロンソは速い。
同じマシンで結果を残せない、このGPがラストチャンスと言われていたピケJr. はいよいよクビかな。
同じようにチームメイトと比べて結果を残せない中嶋一貴、
残念だけどこのままなら来年のシートは厳しい。
フリーや予選では速さを見せてきているだけに、悔しいけどね。がんばれ。
このハンガリーGPから、
アルグエルスアリっていうクソ面倒な名前の18歳スペイン人ドライバーが生まれた。
これでトロ・ロッソはルーキーのブエミと合わせて、20歳・18歳というコンビになって、
完全にレッドブルのための若手起用だけど、この2人じゃ機能しないかな、さすがに。
というか、ブルデーを今解雇するくらいなら、初めから佐藤琢磨を選んでおけばよかったと思う。
日本人という贔屓目抜きにしても、
ホンダとジャパンマネーの存在、F1での経験とそのスタイル、TAKU人気を考えれば、
ブルデーを選ぶメリットは無いように思われたんだけどね。
まぁ選ばれたブルデー本人も驚いていたくらいだしね。
ダメだ、書き始めたらキリがない。
○トロ・ロッソが機能しない理由
○アロンソの凄さ
○シューマッハが速かった理由
ここら辺を次回まとめて書く(かもしれない)から、みんな予習がんばってね。
そういえば、マッサの代わりにシューマッハが出場するんじゃね?っていう噂もあるけど、
多分あのアゴさん(誉め言葉)が出たら優勝してしまうんじゃないか。
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ヘンリー・サーティースというF2 (F1の下位カテゴリーの1つ) のドライバーが亡くなった。
ブランズ・ハッチでのレース中、クラッシュした違うマシンのタイヤが直撃して死亡。
パパのジョン・サーティースは元WGP(現MOTO GP)かつ、元F1世界チャンピオンで、
第一期ホンダF1でも活躍してた有名ドライバー。
彼本人も18歳という若さ、去年のフォーミュラ・ルノーでも総合2位、
F3や今年のF2でも調子が良かったし、悲しい事故だね。
死亡事故だし載せるのは気が引けるけど、一応ここで動画が見られる。(www.youtube.com/watch)
動画を見れば分かるんだけれど、パッと見では死亡事故には見えないんだよね。
ただ、F2とはいえ200キロ近くのスピードで、
ブレーキなんかついたままの数十キロあるタイヤと衝突するんだから、
当然その衝撃はかなりのモンだろうし、もちろん避けようも無い。
なんて珍しい事故だって思う人もいるかもしれないけど、
実はこの手の事故は無い訳じゃないから、
F1や、多分アメリカのインディシリーズなんかではクラッシュ後にタイヤが飛ばないように、
タイヤはワイヤーでシャシーに繫ぐっていうルールがあるんだけど、
どうもF2には無かったみたいだね。
モータースポーツって、やっぱ危険なんだよね。
4輪でも2輪でも、フォーミュラでもハコでも。
日本でも風戸裕、高橋徹なんていう当時将来有望だったドライバーがレース中に亡くなってるし、
F1で言えば、15年前のアイルトン・セナもそうだ。(しかも未だに原因のなすりつけあい、裁判継続中)
ただ、もちろんレース運営側やマシン製造者もバカじゃないから、
ドライバーを守るマシン、ドライバーを守るレギュレーションになってきてる。
現にセナ以降(それ以前も結構長い間)、F1ではドライバーの死亡事故はなかった。
数年前のロベルト・クビサの事故や、ちょい最近のH.コヴァライネンの事故なんて、
「あれ、コレ、ちょっとヤバイんじゃない?」って思っても命は助かってる。
特に、スポーツというよりショー、エンターテイメント色が濃くなるアメリカのカテゴリー、
その中でもNASCARなんて救命処置のスピードが半端ない。
だから、最終周、トップ走行中に後ろから押されて壁に衝突、爆発炎上してもほぼ無傷、
事故ったドライバー本人も 「面白かっただろ?これこそNASCARだ!」 なんて興奮してたりする。
頭がおかしいんじゃないかとも思うが、それもマーシャルの消火活動の迅速さあってこそだ。
でもそんなNASCARを含め、まだ死亡事故は起こる。
こんな言い方はしたくないけれど、誰かが死ぬと、その後の安全性はかなり上がる。
今回の事故でF2のレギュレーションは改定されるだろうし。
でもセナが死んで、改良に改良を尽くされたF1マシンでも、
それこそ鳥やネズミを撥ねてクラッシュした例もあるんだから、
時速300kmの世界では何が死につながるか分からない。。
「 生きるならば、完全な、そして強烈な人生を送りたい。
僕はそういう人間だ。
事故で死ぬなら、一瞬のうちに死にたい。」
生前のセナの言葉なんだけど、セナは寂しいことにその通りになってしまったんだよね。
完璧主義で、特に因縁の相手プロストと比べるとナイーブだったセナっぽいセリフだけどね。
未来あるドライバーが亡くなったことが残念。
この事をきっかけにモータースポーツの安全性が上がることを願うのみだね。
RIP。
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