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週末に、ヘミングウェイの『日はまた昇る』の舞台、パンプローナに小旅行をした。
牛追い祭「サンフェルミン祭」は、知っている人も多いかもしれない。
ソリアからバス乗り出発。
しかし僕は、前に座る人の頭についた糸クズが気になって仕方ない。
…あぁ、教えてあげたい…でもそれだけでわざわざ声掛けるのもなぁ…
…でも白髪に赤い糸クズって…気になるなぁ…まぁその内取れるかなぁ…
…でもオッサン、後で気づいたら恥ずかしい思いするかなぁ…
そして、僕は自分の典型的な日本人っぷりに気づく。
こうやっていつも僕たち日本人は、
気になる事を口に出さなかったり、見てみぬフリしてしまう訳だ。
それはやっぱり、少し寂しい。
男なら誰でも経験する、
トイレで二人並んでおしっこする時の、
あの気まずい数秒でさえ話しかけてくるスペイン人、
こんな糸クズくらいで躊躇してる場合じゃない。
教えてあげよう。
と思った矢先、
腹 痛。
腹 痛。
二回言うくらいの痛みに、思わず神に祈る。
…あぁ、神様、いい子にしてるんで、お腹痛いの治してください…
その時、どこからともなく、神の声が。
「お前ら日本人は、確かにフランクさに欠けるって特徴あるが、それはまぁええわ。
一つの国民性やし、俺がそう作ったからな。
でもお前ら日本人、普段神である俺シカトするくせに、
なんで腹痛い時だけすぐ神頼みやねん。」
結局2時間のバスの旅の間、腹痛は治らず。
助けろよ、神。
そして肝心のパンプローナは、吹雪いてた。
神、テメーこのヤロー。