ユメギワのラストボーイ
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2月に入り、F1界では新車リリースが相次いでいる。
バレンシアテストが終わったけど、この時期に新車の出来うんぬんを評価するには、
さすがに早いから、2010シリーズの見所をチェックと思う。
1. 「”元”皇帝」ミハエル・シューマッハの復帰
2. 「王者」ジェンソン・バトンのマクラーレン移籍
3. 「クレイジージャパニーズ」小林可夢偉、ザウバーからフルシーズンデビュー
4. 給油禁止レギュレーション
----------
まずはなんといっても、1.のシューミー復帰。
しかも去年あれほどメディアをにぎわせた古巣フェラーリではなく、
さらなる古巣であるメルセデスからの復帰。(シューマッハは元メルセデスの育成ドライバー)
見ている側や、直接戦えなかったハミルトンなんかにとってはうれしい話であるけども、
「あー復帰しちゃうかー」感も無くはない。
シューマッハなら今のF1でも戦えてしまうだろうっていう気がするだけに。
フェラーリ黄金時代の担い手の一人、ブリヂストンの浜島さんも、100%ハッピーではない様子。
さらに内心穏やかでないのが、メルセデスでチームメイトになる、ニコ・ロズベルグ。
独裁色が強い偉大なるドライバー、皇帝シューマッハの加入は、
チャンピオンになるためのナンバー1待遇を求めてブラウンの下に来たロズベルグにとっては、
非常にやっかい。というか邪魔だろう。どっちが速いかを抜きにしても。
本人は「チャレンジングだ」と言ってはいるけどさ。
前にも書いたけど、チームメイトに負けていては、世界王者には絶対になれない。
6年間"皇帝"シューマッハのサポートに甘んじたバリチェロが、ロズベルグに対して、
「(チャンピオンになるためには)メルセデスから出ていくことだ」とアドバイスしたのも、
ロズベルグ本人にとっては笑えないジョークかもしれない。
まぁこれに関しては「シューミー、今でも速いの?」という点に尽きる。
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2.のバトンに関して。
問題はブラウンGP(現メルセデス)からマクラーレンに移籍することそのものじゃなくて、
チームメイトが、08年王者のL.ハミルトンだということ。
BAR、ホンダといまいち波に乗り切れなかったバトンが、ようやく去年花開いてチャンピオンになった。
ただ、F1ドライバーという時点で(ほぼ)全員実力があるっていうのは当然なわけで、
時期やマシンとチームなんていう様々な要素が上手くハマれば、誰でも王者になってもおかしくない。
最近で言うと、”ナンバー2”のバリチェロやフィジケラ、いまだ燻ぶるウェバーやハイドフェルドも。
個人的には佐藤琢磨のワールドチャンピオンあり得たと思う…。ハマればね。
そういう、少し運的な要素ものぞいて、去年のバトンの優勝を見てみた時に、
純粋な実力・ポテンシャルという点で、ハミルトンと比べるとどうだろう。
くどいけど、チームメイトに負けたらチャンピオンにはなれない。
大丈夫か、バトン。
そういえば、このマクラーレンは二人ともイギリス人、上のメルセデスは二人ともドイツ人。
国内の評価=スポンサーの獲得、という点でも重要な話になってくる。
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3.カムイのデビューは日本人として嬉しい限りだ。
去年のウィリアムズ中嶋一貴は、ノーポイントという非常に、非常に残念な結果を考えると、
実力でのF1キャリア維持はほぼ不可能。
トヨタが撤退して巨大なバックボーンの喪失、目立たないコンサバな走り、出せない結果、
正直雇うチームにとって魅力はゼロだと思う。
(トヨタつながりで、ステファノGPからの参戦が噂されてるけど)
たぶんフジテレビもホッとしたと思う。やっぱ日本人走ってる所見たいからね。
チームも、BMWが撤退したとはいえ、老舗のザウバー。
チームメイトは、恐らくサンタンデール銀行からのスポンサード目的とみられる、
スペインのジジィことペドロ・デ・ラ・ロサ(39歳、シューミーに次ぐジジィ)。
この人選を考えると、新人+ベテランといういいバランスだと思うんだけど、
ベテランという点で、何故に8年のブランクのデ・ラ・ロサ?という疑問は残る。
まぁ長すぎた付き合いのハイドフェルドと別れたい点と、やっぱお金かな。
確かにマシンの開発能力は高いし、必要なタイプではあるけど、勝つための人選じゃない。
そう思うと、やっぱカムイに期待しているのか?
それともカムイも日本マネー目的か?
ペーター・ザウバーの真意やいかに。
そして相変わらず割とダサ目のそのマシン、テストではいい感じだけど、
実際の戦闘力はどうだろう。
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誰が読んでいるのかもわからないが、4.の給油禁止。
「ピットインで順位変わってばかりで、つまんねー」というもっともな意見により、変更されたルール。
これで実際オーバーテイクが増えるかどうかはさておき、
具体的になにが変わるかというと、単純にマシンの重量。
マシンが重くなれば当然コントロールが難しくなるし、タイヤへの負担が大きくなる。
この「タイヤをいたわった走り」が課題になってくる。ハミルトンなんか特にね。
さらに、全レースを走りきる分の燃料を載せるために、タンクが大きくなる。
デリケートなF1マシンの中で大きな割合を占めるタンクの重量、
このタンクをどこにどう配置するかで、マシン開発の方向性はかなり変わってくる。
例えばこの前発表されたマクラーレンのMP4-24。
去年の23に比べて、ホイールベース(マシンの全長)が30cmくらい長くなってる。
予想されたところだけど、そこまで伸ばすか、マクラーレン。
もうひとつ大きな影響、
「給油禁止=コース上で抜くしかない=予選順位が重要=一発の速さが大事」。
ドライバーにもいろいろなタイプがいて、「予選(一発)は早いけど、レース全体はいまいち」とか、
「予選はダメだけど、終わってみれば順位上がってる」とか。
前者はヤルノ・トゥルーリ、後者は…ハイドフェルドとか。
で、こうなってくると、保守的でアグレッシブさが足りない中嶋一貴はますます不利になってくる。
ここら辺はドライバーの性格の問題で、どれほどお金とテクノロジーを費やしても、
やっぱり運転するのは人間だということ。
ま、両方早ければ問題ないんだけども。
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さて、長々書いてきたけれど、今年はまた一段と変化の多いF1シーズン。
何も予想出来ないっちゃー出来ないんだけども、
次F1に関して書く時は新しい参戦チーム含めて各チーム、各ドライバーを見ていくゼ。
・バトンvsハミルトン、シューマッハvsロズベルグ、アロンソvsマッサ
・新チーム、カンポス・USF1・ヴァージン・ロータス・ステファノ?
・ベテラン・旧ルーキー、まだ走るの? 新人、キミ誰?
・F1とお金。マレーシアマネー、ロシアマネー、スペインマネー、ジャパンマネー
・そんで結局、中嶋一貴は?ていうか、佐藤琢磨は?
ご期待をば。
バレンシアテストが終わったけど、この時期に新車の出来うんぬんを評価するには、
さすがに早いから、2010シリーズの見所をチェックと思う。
1. 「”元”皇帝」ミハエル・シューマッハの復帰
2. 「王者」ジェンソン・バトンのマクラーレン移籍
3. 「クレイジージャパニーズ」小林可夢偉、ザウバーからフルシーズンデビュー
4. 給油禁止レギュレーション
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まずはなんといっても、1.のシューミー復帰。
しかも去年あれほどメディアをにぎわせた古巣フェラーリではなく、
さらなる古巣であるメルセデスからの復帰。(シューマッハは元メルセデスの育成ドライバー)
見ている側や、直接戦えなかったハミルトンなんかにとってはうれしい話であるけども、
「あー復帰しちゃうかー」感も無くはない。
シューマッハなら今のF1でも戦えてしまうだろうっていう気がするだけに。
フェラーリ黄金時代の担い手の一人、ブリヂストンの浜島さんも、100%ハッピーではない様子。
さらに内心穏やかでないのが、メルセデスでチームメイトになる、ニコ・ロズベルグ。
独裁色が強い偉大なるドライバー、皇帝シューマッハの加入は、
チャンピオンになるためのナンバー1待遇を求めてブラウンの下に来たロズベルグにとっては、
非常にやっかい。というか邪魔だろう。どっちが速いかを抜きにしても。
本人は「チャレンジングだ」と言ってはいるけどさ。
前にも書いたけど、チームメイトに負けていては、世界王者には絶対になれない。
6年間"皇帝"シューマッハのサポートに甘んじたバリチェロが、ロズベルグに対して、
「(チャンピオンになるためには)メルセデスから出ていくことだ」とアドバイスしたのも、
ロズベルグ本人にとっては笑えないジョークかもしれない。
まぁこれに関しては「シューミー、今でも速いの?」という点に尽きる。
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2.のバトンに関して。
問題はブラウンGP(現メルセデス)からマクラーレンに移籍することそのものじゃなくて、
チームメイトが、08年王者のL.ハミルトンだということ。
BAR、ホンダといまいち波に乗り切れなかったバトンが、ようやく去年花開いてチャンピオンになった。
ただ、F1ドライバーという時点で(ほぼ)全員実力があるっていうのは当然なわけで、
時期やマシンとチームなんていう様々な要素が上手くハマれば、誰でも王者になってもおかしくない。
最近で言うと、”ナンバー2”のバリチェロやフィジケラ、いまだ燻ぶるウェバーやハイドフェルドも。
個人的には佐藤琢磨のワールドチャンピオンあり得たと思う…。ハマればね。
そういう、少し運的な要素ものぞいて、去年のバトンの優勝を見てみた時に、
純粋な実力・ポテンシャルという点で、ハミルトンと比べるとどうだろう。
くどいけど、チームメイトに負けたらチャンピオンにはなれない。
大丈夫か、バトン。
そういえば、このマクラーレンは二人ともイギリス人、上のメルセデスは二人ともドイツ人。
国内の評価=スポンサーの獲得、という点でも重要な話になってくる。
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3.カムイのデビューは日本人として嬉しい限りだ。
去年のウィリアムズ中嶋一貴は、ノーポイントという非常に、非常に残念な結果を考えると、
実力でのF1キャリア維持はほぼ不可能。
トヨタが撤退して巨大なバックボーンの喪失、目立たないコンサバな走り、出せない結果、
正直雇うチームにとって魅力はゼロだと思う。
(トヨタつながりで、ステファノGPからの参戦が噂されてるけど)
たぶんフジテレビもホッとしたと思う。やっぱ日本人走ってる所見たいからね。
チームも、BMWが撤退したとはいえ、老舗のザウバー。
チームメイトは、恐らくサンタンデール銀行からのスポンサード目的とみられる、
スペインのジジィことペドロ・デ・ラ・ロサ(39歳、シューミーに次ぐジジィ)。
この人選を考えると、新人+ベテランといういいバランスだと思うんだけど、
ベテランという点で、何故に8年のブランクのデ・ラ・ロサ?という疑問は残る。
まぁ長すぎた付き合いのハイドフェルドと別れたい点と、やっぱお金かな。
確かにマシンの開発能力は高いし、必要なタイプではあるけど、勝つための人選じゃない。
そう思うと、やっぱカムイに期待しているのか?
それともカムイも日本マネー目的か?
ペーター・ザウバーの真意やいかに。
そして相変わらず割とダサ目のそのマシン、テストではいい感じだけど、
実際の戦闘力はどうだろう。
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誰が読んでいるのかもわからないが、4.の給油禁止。
「ピットインで順位変わってばかりで、つまんねー」というもっともな意見により、変更されたルール。
これで実際オーバーテイクが増えるかどうかはさておき、
具体的になにが変わるかというと、単純にマシンの重量。
マシンが重くなれば当然コントロールが難しくなるし、タイヤへの負担が大きくなる。
この「タイヤをいたわった走り」が課題になってくる。ハミルトンなんか特にね。
さらに、全レースを走りきる分の燃料を載せるために、タンクが大きくなる。
デリケートなF1マシンの中で大きな割合を占めるタンクの重量、
このタンクをどこにどう配置するかで、マシン開発の方向性はかなり変わってくる。
例えばこの前発表されたマクラーレンのMP4-24。
去年の23に比べて、ホイールベース(マシンの全長)が30cmくらい長くなってる。
予想されたところだけど、そこまで伸ばすか、マクラーレン。
もうひとつ大きな影響、
「給油禁止=コース上で抜くしかない=予選順位が重要=一発の速さが大事」。
ドライバーにもいろいろなタイプがいて、「予選(一発)は早いけど、レース全体はいまいち」とか、
「予選はダメだけど、終わってみれば順位上がってる」とか。
前者はヤルノ・トゥルーリ、後者は…ハイドフェルドとか。
で、こうなってくると、保守的でアグレッシブさが足りない中嶋一貴はますます不利になってくる。
ここら辺はドライバーの性格の問題で、どれほどお金とテクノロジーを費やしても、
やっぱり運転するのは人間だということ。
ま、両方早ければ問題ないんだけども。
-----------
さて、長々書いてきたけれど、今年はまた一段と変化の多いF1シーズン。
何も予想出来ないっちゃー出来ないんだけども、
次F1に関して書く時は新しい参戦チーム含めて各チーム、各ドライバーを見ていくゼ。
・バトンvsハミルトン、シューマッハvsロズベルグ、アロンソvsマッサ
・新チーム、カンポス・USF1・ヴァージン・ロータス・ステファノ?
・ベテラン・旧ルーキー、まだ走るの? 新人、キミ誰?
・F1とお金。マレーシアマネー、ロシアマネー、スペインマネー、ジャパンマネー
・そんで結局、中嶋一貴は?ていうか、佐藤琢磨は?
ご期待をば。
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