ユメギワのラストボーイ
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悪い奴らが乱射するマシンガンは、絶対にヒーローには当たらない。
逆にヒーローが撃つ拳銃はバンバン当たるし、一発で殺さないまでも、結構致命傷を与えている。
僕は子どもながらにそういうアニメやマンガを見て、
「こんなのズルいよなーフェアじゃないなー」なんて思っていた。
かわいくないクソガキだけれど、これはこれで正義感の強いクソガキだったと思う。
ただ、22を目前にして思うのは、割と人生はフェアじゃない。
標的が何であれ、撃つやつが撃てば弾はそれなりにあたるし、雑魚には何も射止められない。
デキる奴とデキない奴の間には、ヒーローと名も無い雑魚くらいの差がある気がする。
それでも、毎回ヒーローの変身を待ってあげたり、
斬られやすいように一人ずつ向かっていく辺り、
悪者の雑魚の空気読みっぷりは凄いと思う。いい奴らだと思う。
どうせ自分はこの世界の主役になれないし、ヒーローを立てておくか。みたいな。
社会での自分の立場をわきまえてる。偉い。
結局は、正義が勝つ。ヒーローが勝つ。
いつもいつも同じ展開で馬鹿馬鹿しいなー、なんて当時幼きN少年は思っていたが、
現実の社会も割りと馬鹿馬鹿しいし、くだらない。
ただその馬鹿馬鹿しさの陰で、
勝ち組のヒーローをヨイショしてる影の名も無き雑魚の輝きがステキだ。
彼らの頑張りのおかげで、今日も世界は平和に回る。
そういう、誇り高き名も無き雑魚になりたい。
そしていつの日か、世界征服の野望を果たしたい。
でもまぁ、選べるなら、ヒーローがいい。
カッコいいじゃん。
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