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ユメギワのラストボーイ
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ロッテが日本一になった。

僕は野球はそれほど興味が無いので、

普段野球中継が延長したり、

主要3局なんかが全部野球中継だったりすると非常にイライラするんだけども、

まぁ日本シリーズやらクライマックスシリーズなんかは仕方ないと思ってる。

でも今年は延長が多すぎる…。

まーなんつーかロッテおめっとさんつーことで。

ちなみに、強いて、強きに強いて言うなら、中日ファンだ。

実家が中日新聞購読というだけで。


そんな訳で、野球中継のせいで予選が放送中止、

決勝も放送が遅れたF1ブラジルGPの感想を書く。



レースの中身はまたあとで箇条書きにするとして、

まず、チャンピオン争いなんだけども、普通に行けばアロンソだろう。

何といっても、チャンピオン経験者、しかも一度その王座から脱落してるというのは大きい。

そういう経験かつもともと走りも戦術もクレバーなアロンソ、

将来はともかく、現時点の総合的な実力では、ベッテルやハミルトンにはまったく負けていない。

まして、ウェバーに負けることがあろうか。いや、ない。(反語)


アロンソがベッテルやウェバーに劣る点は、マシン。

単純にレッドブルのマシンは、速い。

マシンデザインの奇才エイドリアン・ニューウェイの手がけたマシンは空力的にダントツだし、

サスペンションやら足まわりも一貫して安定している。

ただ、マシンという点でレッドブルが気になるのは、エンジン(ルノー製)。

韓国GPでベッテルのエンジンがブローしたように、何かとトラブルが多い。

(ルノーチームの方のエンジンにはトラブルが少ないのも面白い。)

まぁ年間に使用するエンジンが限られていて(=壊しすぎるとダメ、制限越えるとペナルティ)、

フェラーリのアロンソも残り一基しかないことを考えればエンジンに関してはイーブンか。


マクラーレンのハミルトンとバトンに関しては、マシンがデリケートすぎる。

ハマらないコースが多いし、バトンがやっぱり力不足かもしれない。

ちなみにマクラーレンチームはブラジルでの移動中に、

マシンガンをもった武装集団に襲撃された。

ただ、よくある話で、チームの車(ミニバン)も武装していたらしい。

怖いわ。


あと、チーム内でのドライバー関係が微妙だ。

現代F1はチームオーダーが禁止されているので、チームメイトであっても、

故意に順位を譲るのは原則禁止されている。

たとえば、現在ランキング2位のウェバーが、あと一つ順位を上げればチャンピオン!という時に、

もし前にベッテルがいたとしたら、当然チームは後ろのウェバーを前に行かせたい。

だからと言って、無線でベッテルに対して、

「セブ(セバスチャン・ベッテル)、ウェバーに順位譲っちゃいなよ。」

と、言ってはいけない。原則ね。

つまり、

「あーウェバーあと一個上がればチャンピオンやねんけどなー誰かさんが前いるからなー

 今のタイム的にもウェバーの方が速いねんけどなー」

ぐらいならセーフということ。

当然ドライバーたちもそこら辺は理解している。

こうなると、チームとしては、

戦闘力の高い二人が争いに残っているレッドブルが有利に見える。


が、レッドブル含め、最近の多くのチームは、

(名目上は)二人のドライバーに優先順位をつけていない。

だから、(名目上は)どちらかを勝たせたり、どちらかにいいマシンを与えることはない。

とは言うものの、レッドブルチームとしては、今ランキング2位のじじぃウェバーよりも、

ランキング3位の若いベッテルをむしろ優遇している節があるので、

レースの成り行きによっては面白くなってくる。いざこざ的な意味で。

ちなみに若造ベッテルは「マーク(・ウェバー)とは友達になれない」と言っている。

面白くなってきたぜ!


その点、アロンソの相棒マッサはすでにチャンピオン争いから脱落、

マクラーレンのバトンもほぼ脱落しているという意味では、

二人とも「レースの展開によってはチームメイトをサポートするかもね。」と言っている。

まぁ本来、これが普通なのかもしれないし、

レッドブルはウェバーに集中するべきだ。という意見も多い。

(かつてチームを独裁していた皇帝シューマッハはもちろんその意見。)

さてさて、どうなることやら。



小林可夢偉については、またしても(速さというより)強さを見せたと思う。

日本GPの走りやニュースでセンセーショナルなシーンが放映されると、

可夢偉はアグレッシブな走りでヤンチャしてる印象があるかもしれない。

ただ、レース終盤にあれほどのオーバーテイクができるというのは、

タイヤの使い方がとても上手いということ。

与えられる二種類のタイヤ(ソフト・ハード)の特性を理解し、

コースと自分の走りに合っている方をしっかり見極め、

必要以上に摩耗したり傷めたりしないようにレースを運ぶ。

そしてレース終盤、他のドライバーのタイヤがタレ始めたときに、

ここぞとばかりにスパートをかけてオーバーテイクする。

しかも、中嶋一貴とは違って、

その状況になればいい感じに燃えてイケイケで攻めていける。

多分、そういう自分の性格も理解してレース戦略を組んでいると思う。

さらに言えば、当然のことだけども、そういった自分の考えや戦略を、

チームのスタッフやエンジニアに(もちろん英語で)適切に伝えて練り直し、

時には半ば強引にでも納得させて自分にぴったりのレース環境を作り出す。

そういった能力を含め、

総合的に可夢偉は今までの日本人F1ドライバーの中でも特に秀でている。

佐藤琢磨は超えるかなぁ。


今のザウバーのマシンで入賞圏内(トップ10)に入るって、結構大変。

フェラーリ、レッドブル、マクラーレン、この辺りは普通ならトップ10には入る。

2人×3チーム=これで6台。

メルセデスGPのシューマッハとニコ・ロズベルグのどちらかは入る。これで7台。

ルノーのクビサで8台。

つまり、実質、トップ10のうちの残り2枠を争っている感じだ。

しかも、チームの実力で言えばウィリアムズ(バリチェロ、ニコ・ヒュルケンベルク)や、

最近調子が良くてドライバーの質がいいフォース・インディア(スーティル、リウィッツィ)辺りは、

ザウバーよりも上だ。

その中でここ3戦連続でポイントを獲得しているのは、本当にすごい。

ランキング的にも、重鎮バリチェロ・天才スーティルのすぐ後ろにつき、

今現在12位。

たいしたもんでございます。



さて、あとはもう箇条書きにする。

・ニコ・ヒュルケンベルク、PPはすごい。が、レース中どこに消えた?

 あと日本では予選が放送されずかわいそう。さすが地味な方のニコ。

・トロ・ロッソの二人(ブエミとアルグエルスアリ)、青旗で進路譲るの遅くないか。

・ペトロフ、マシン壊しすぎ。

・メルセデスのシューマッハとニコ・ロズベルグは、かたいレース運びだった。

・マッサ、もうちょっと頑張れ。せめてアロンソのサポートができるくらいには。

・左近の代わりに走ったクリエンは結果のこせず。いいドライバーなのに。

 左近の代わりもなにも、元々のカルン・チャンドックはどこいった?

 と思ったらTwitterでまったく関係ないことを呟いている。

・ザウバーも強盗に遭っていた。

 カメラマンの荷物も当然のように無くなるらしいし、ブラジル怖すぎる。


ついでに、F1以外も。

・スーパーGT、ウィダーHSVが年間優勝。

 最後の小暮vs脇坂のバトルはほんとにすごい。クレイジー。そりゃデュバルも怒る。

・Fニッポン、JPオリベイラが年間優勝。今年は確かにダントツに速かったイメージ。

 日本人もっと頑張れ。

・WTCC日本ラウンド、谷口行規選手がインディペンデント部門優勝。すごい。

 ハコのレースはやっぱ面白い。つか谷口信輝選手とか谷口多くないか。

・MotoGP、ちょいと前だけどホルヘ・ロレンソが初戴冠。

 しかし二輪はスペイン人が多い。英語が下手だ。

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今年初開催となった韓国
GP

その感想をちょっくら書く。

先に言っておくけど、いろいろ問題はあったが、個人的におもしろかったと思う。


F1
には3つの側面があると思う。

スポーツ、エンターテイメント、ビジネスの3つだ。


一つ目のスポーツという意味では、今年の韓国GP

モータースポーツ世界最高峰のF1という舞台において、ふさわしくなかった。

コースレイアウト自体はとても面白いと思う。

新しいサーキットにしては凄くいいレイアウトだと思うし、ドライバーたちにも評判がいい。

ただ、突貫工事のせいもあるが、路面状態やエスケープゾーンあたりは酷い。

レース後のマシンなんてWRC(ラリー)のマシンくらい泥で汚れていた。

水はけが悪くバンピーな路面、グリップレベルの低さ、
 
路面より低い縁石、流れ込む泥水、土に塗装しただけのみせかけの芝・・・。
 
アジアのモータースポーツのレベルの低さ(=意識の低さ)が顕著に表れていたと思う。
 
(そう思うと、日本はだいぶ成熟してきたようにも思う。)

決勝が雨だったのも、不運だった。

とにかく水はけが悪い。リスタート後、雨は降ってなかったのに、ずっとウェット。

そのせいで、小雨でも赤旗中断レース終了が遅れ、途中で日が暮れてしまっていた。

想定外だったからか、照明設備なんて無い。

ドライバーたちは、「レース終盤は何も見えなかった」と話している。

クラッシュは多発したが、よくケガ人が出ずに済んだ。


さて、そこで第二に、エンターテイメントとしてだけども、

難しいもので、この点は、よかったんじゃないかと思う。

なぜなら、サーキットが未熟で、雨で、クラッシュが多かったから。

上のスポーツの面と真逆を行くようなんだけど、

おそらく、メインターゲット(=一番お金になる)である、
 
TVで見ている人たち(基本的には欧州人のため)にとっては、

なかなか興奮するレースだった。(個人的には小林可夢偉のがんばりもあって。)

アクシデントは、盛り上がる。

ただ、それは安全性という最低限のレベルを(結果的に)満たしたから言えることであって、

これで重大な事故でも起こっていたら、それはもう大変なことだ。


さらに言うと、韓国現地のファンは大変だったと思う。

前の記事でも書いたが、レース観戦は結構過酷だ。

鈴鹿しかり、今回しかりで、雨の日はさらに過酷だ。

しかも、新しいサーキットは交通網や宿泊施設がポンコツだ。

前に富士でF1が開催されたときもかなり問題になったように、

ひどい渋滞でレースに間に合わなかったり、トイレがなかったり。

(まぁ今回はそもそもそんなに観客が来なかったからマシらしいけども。)

とりあえず、僕はこのサーキットにレースを見に行こうとは思わない。今の段階ではね。

というか、韓国の中でもかなり田舎(霊岩)にあるこのサーキット、

宿泊場所がなさ過ぎて、
 
各国の関係者たちは1時間以上かかるラブホテル街に宿泊してたらしい。
 
 
さて3つ目のビジネス面。
 
それなら、なぜそもそもF1人気がそれほどでもない韓国(アジア)で、
 
半ば無理やりにでも韓国GPを開催したかといえば、それはお金になるから。
 
これで安全性を理由にでも開催を中止していたら、兆単位のお金がぶっ飛ぶ。
 
そんなことをF1界のボス、バーニー・エクレストンが許すはずもない。
 
ちなみに、今のF1のメインスポンサーは、SAMSUNGだ。
 
 
まぁそんなこんなで、若干書くのも面倒になってきたので、
 
レースそのものの感想を箇条書きにする。
 
・小林可夢偉は今回も頑張った。いつもマシン壊れてもタイム落ちないことに笑ってしまう。
 
パーツいらないんじゃないの?
 
・フォース・インディアのスーティル、リウィッツィがやたら暴れてた。
 
・クビサのピットミスは何?二戦連続でもったいない。
 
・ロスベルグも2戦連続不運すぎる。
 
なんとなく、マッサやハイドフェルドたちと同じ、報われない香りがする。
 
・マクラーレンはマシン跳ねすぎ。ダンパーが固いのか。
 
・山本左近はなぜ気づいたらブルーノ・セナにまで抜かれているのか。
 
・ベッテルはついてない。しかしそこが面白い。
 
・ウェバーはもう自分のミスだし特にない。
 
・またマシンを壊したペトロフ、一層メカニックに嫌われるんだろう。
 
 しかし彼にはロシアンマネーがある。シート確保かしら。
 
 

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10(土)、11(日)、F1日本GPに行ってきた。

レース内容は後で書くとして、大イベントとしての感想を書く。


とにかく、土曜の雨はひどかった。

(どうもその頃三重の南では記録的豪雨だったらしく、JRはもちろん近鉄も一部運休していた。)


午前中のサポートレース(いわゆる前座ね)の、

FCJ(フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン)はなんとか開催されたが、

14:00~のF1予選のころには、どう考えてもレースできる状況ではなかった。

CIMG7903b.jpg
(この画像はFCJの前、まだ人も少なく、雨もマシ。)



14:00から何度も「とりあえず30分延期」という判断を繰り返し、

結局翌日に延期。

最終判断を下すFIA(サッカーのFIFAみたいな)やらは、

TVの放映の関係(=数億円のお金の関係)で、

「なるべく延期はしたくない」「でもどう考えても危険」ということで難しい判断だろうけど、

雨と鈴鹿の寒さに凍える観客たちは、「いやもう無理だろ…」感であふれ、

実況のピエール北川氏でさえ、「おそらく中止ですね…」と言うほどの雨だった。


ちなみに僕は、長靴・ウインドブレーカー・上下レインコート・ポンチョという、

おしゃれ秋冬コーディネートだったが、

それでも雨が少し浸透してしまい、かなり寒かった。

鈴鹿でレース見なれており、その天気と寒さをわかって対策をしていた僕でさえ、あの辛さだった、

ということは、鈴鹿ビギナーたちはさぞかし辛かっただろうに。

おしゃれして高いヒールを履いてる女の子は、般若の形相だった。

サーキットに女の子を連れていくのはやめとこう。


ちなみに、鈴鹿サーキットは全長約5.8キロ。

その周りにある観客席に歩いて行くんだから、それなりの距離を歩くわけで、

しかもサーキットは概して駅から遠いので、鈴鹿の場合は最寄りの駅から20分は歩く。


CIMG7952b.jpgCIMG7954b.jpg







(左:サーキット内はこんな所も。これでも昔にくらべるとマシ。)
(右:基本的には屋台が並んでお祭りムード。行列がすごい。)


さらに付け加えると、晴れれば屋根のない観客席は猛暑、

曇れば鈴鹿山脈からの風で寒いし、天気は変わりやすい。(コースの西と東で天気が違う。)

そういう訳で、ヒールはやめたほうがいいよ、お嬢さん。

個人的には、フェスに行くくらいのアウトドアっぷり+防寒着ってイメージ。


ただ、そんな大雨と寒さの中、2時間近くただ座っていた観客だけれども、

だれも途中で帰ろうとせず、延期の発表まで見守っていた。

チームの首脳陣やドライバーたちが、日本のファンは熱狂的かつマナーがいいと言う理由がわかる。


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さて、打って変って、2日目、予選&決勝同日開催という珍しい一日。


晴れた。

CIMG7936b.jpg

観客の祈りが通じたか、チームの祈りか、

報道関係の祈りか、運営スタッフの祈りか、

バーニー・エクレストンの執念か。


レースの内容は書きだしたらキリがないので、箇条書きにする。


・レッドブル速すぎ、マシン決まりすぎ。

・ロベルト・クビサのリタイアで結果が見えた。

・前日、大雨の中、観客のためを思ってかマシンを走らせていたトロロッソは残念だった。

・鈴鹿を楽しみにしていたルーキーのディ・グラッシ、ペトロフ、ヒュルケンベルクのリタイアはかわいそう。

・左近が頑張っていて感動した。ただHRTのマシンの酷さに絶望した。

・鈴鹿歴が長いはずのスーティルに少しがっかり。そろそろ移籍しろ。

・ミハエルはやっぱ速い。そして日本人ファンに人気がある。



小林可夢偉の走りには、正直、感動した。

ハコのレースやほかのカテゴリならともかく、F1でヘアピンであれほどのオーバーテイク、

神がかってったと思う。

技術的なことももちろんだけど、その勢いが凄い。

ペナルティかと思うくらいぶつけて抜かれたアルグエルスアリでさえ、

「小林の方が速かったし…」と文句を言わないほど。

チーム首脳陣はもちろん、早々にリタイアしたルノーのクビサも、

「可夢偉は素晴らしかった。彼のおかげで(リタイアしてビデオ観戦でも)退屈しなかった。」

と褒めている。

ただ、こんな時に限ってチームオーナーのペーター・サウバーはメキシコに。

(来年、可夢偉のチームメイトのペレスのスポンサー関係のお仕事。要はお金の関係。)

もっといいマシンに乗ってほしいと思いつつ、来年はメキシコマネーでもうちょいマシになるか。

周囲は”赤い”可夢偉を望んでいるし、本人もそうだと思うけど、それは・・・。

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とにかく、レース内容も含めて、さすが鈴鹿、という感じだった。

ドライバーたちにも愛されている。

ベッテルがヘルメットを日の丸の特別デザインにしている所からもわかる。

それに、実際に観戦すると、

サーキット運営のオーガナイズ能力、マーシャルやスタッフの教育、

観客の質、周辺企業・地域住民の協力、

そういう側面でも、間違いなく日本で最も優れたサーキットだと思う。

F1に限らず、鈴鹿にレースを見に行く時は、数少ない三重県民でよかったと思う瞬間。

やっぱ、鈴鹿だよ鈴鹿。

CIMG8016b.jpg







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2月に入り、F1界では新車リリースが相次いでいる。

バレンシアテストが終わったけど、この時期に新車の出来うんぬんを評価するには、

さすがに早いから、2010シリーズの見所をチェックと思う。


1. 「”元”皇帝」ミハエル・シューマッハの復帰

2. 「王者」ジェンソン・バトンのマクラーレン移籍

3. 「クレイジージャパニーズ」小林可夢偉、ザウバーからフルシーズンデビュー

4.  給油禁止レギュレーション

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まずはなんといっても、1.のシューミー復帰。

しかも去年あれほどメディアをにぎわせた古巣フェラーリではなく、

さらなる古巣であるメルセデスからの復帰。(シューマッハは元メルセデスの育成ドライバー)

見ている側や、直接戦えなかったハミルトンなんかにとってはうれしい話であるけども、

「あー復帰しちゃうかー」感も無くはない。

シューマッハなら今のF1でも戦えてしまうだろうっていう気がするだけに。

フェラーリ黄金時代の担い手の一人、ブリヂストンの浜島さんも、100%ハッピーではない様子。

さらに内心穏やかでないのが、メルセデスでチームメイトになる、ニコ・ロズベルグ。

独裁色が強い偉大なるドライバー、皇帝シューマッハの加入は、

チャンピオンになるためのナンバー1待遇を求めてブラウンの下に来たロズベルグにとっては、

非常にやっかい。というか邪魔だろう。どっちが速いかを抜きにしても。

本人は「チャレンジングだ」と言ってはいるけどさ。

前にも書いたけど、チームメイトに負けていては、世界王者には絶対になれない。

6年間"皇帝"シューマッハのサポートに甘んじたバリチェロが、ロズベルグに対して、

「(チャンピオンになるためには)メルセデスから出ていくことだ」とアドバイスしたのも、

ロズベルグ本人にとっては笑えないジョークかもしれない。

まぁこれに関しては「シューミー、今でも速いの?」という点に尽きる。

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2.のバトンに関して。

問題はブラウンGP(現メルセデス)からマクラーレンに移籍することそのものじゃなくて、

チームメイトが、08年王者のL.ハミルトンだということ。

BAR、ホンダといまいち波に乗り切れなかったバトンが、ようやく去年花開いてチャンピオンになった。

ただ、F1ドライバーという時点で(ほぼ)全員実力があるっていうのは当然なわけで、

時期やマシンとチームなんていう様々な要素が上手くハマれば、誰でも王者になってもおかしくない。

最近で言うと、”ナンバー2”のバリチェロやフィジケラ、いまだ燻ぶるウェバーやハイドフェルドも。

個人的には佐藤琢磨のワールドチャンピオンあり得たと思う…。ハマればね。

そういう、少し運的な要素ものぞいて、去年のバトンの優勝を見てみた時に、

純粋な実力・ポテンシャルという点で、ハミルトンと比べるとどうだろう。

くどいけど、チームメイトに負けたらチャンピオンにはなれない。

大丈夫か、バトン。

そういえば、このマクラーレンは二人ともイギリス人、上のメルセデスは二人ともドイツ人。

国内の評価=スポンサーの獲得、という点でも重要な話になってくる。

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3.カムイのデビューは日本人として嬉しい限りだ。

去年のウィリアムズ中嶋一貴は、ノーポイントという非常に、非常に残念な結果を考えると、

実力でのF1キャリア維持はほぼ不可能。

トヨタが撤退して巨大なバックボーンの喪失、目立たないコンサバな走り、出せない結果、

正直雇うチームにとって魅力はゼロだと思う。

(トヨタつながりで、ステファノGPからの参戦が噂されてるけど)

たぶんフジテレビもホッとしたと思う。やっぱ日本人走ってる所見たいからね。

チームも、BMWが撤退したとはいえ、老舗のザウバー。

チームメイトは、恐らくサンタンデール銀行からのスポンサード目的とみられる、

スペインのジジィことペドロ・デ・ラ・ロサ(39歳、シューミーに次ぐジジィ)。

この人選を考えると、新人+ベテランといういいバランスだと思うんだけど、

ベテランという点で、何故に8年のブランクのデ・ラ・ロサ?という疑問は残る。

まぁ長すぎた付き合いのハイドフェルドと別れたい点と、やっぱお金かな。

確かにマシンの開発能力は高いし、必要なタイプではあるけど、勝つための人選じゃない。

そう思うと、やっぱカムイに期待しているのか?

それともカムイも日本マネー目的か?

ペーター・ザウバーの真意やいかに。

そして相変わらず割とダサ目のそのマシン、テストではいい感じだけど、

実際の戦闘力はどうだろう。

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誰が読んでいるのかもわからないが、4.の給油禁止。

「ピットインで順位変わってばかりで、つまんねー」というもっともな意見により、変更されたルール。

これで実際オーバーテイクが増えるかどうかはさておき、

具体的になにが変わるかというと、単純にマシンの重量。

マシンが重くなれば当然コントロールが難しくなるし、タイヤへの負担が大きくなる。

この「タイヤをいたわった走り」が課題になってくる。ハミルトンなんか特にね。

さらに、全レースを走りきる分の燃料を載せるために、タンクが大きくなる。

デリケートなF1マシンの中で大きな割合を占めるタンクの重量、

このタンクをどこにどう配置するかで、マシン開発の方向性はかなり変わってくる。

例えばこの前発表されたマクラーレンのMP4-24。

去年の23に比べて、ホイールベース(マシンの全長)が30cmくらい長くなってる。

予想されたところだけど、そこまで伸ばすか、マクラーレン。


もうひとつ大きな影響、

「給油禁止=コース上で抜くしかない=予選順位が重要=一発の速さが大事」。

ドライバーにもいろいろなタイプがいて、「予選(一発)は早いけど、レース全体はいまいち」とか、

「予選はダメだけど、終わってみれば順位上がってる」とか。

前者はヤルノ・トゥルーリ、後者は…ハイドフェルドとか。

で、こうなってくると、保守的でアグレッシブさが足りない中嶋一貴はますます不利になってくる。

ここら辺はドライバーの性格の問題で、どれほどお金とテクノロジーを費やしても、

やっぱり運転するのは人間だということ。

ま、両方早ければ問題ないんだけども。


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さて、長々書いてきたけれど、今年はまた一段と変化の多いF1シーズン。

何も予想出来ないっちゃー出来ないんだけども、

次F1に関して書く時は新しい参戦チーム含めて各チーム、各ドライバーを見ていくゼ。


・バトンvsハミルトン、シューマッハvsロズベルグ、アロンソvsマッサ

・新チーム、カンポス・USF1・ヴァージン・ロータス・ステファノ?

・ベテラン・旧ルーキー、まだ走るの? 新人、キミ誰?

・F1とお金。マレーシアマネー、ロシアマネー、スペインマネー、ジャパンマネー

・そんで結局、中嶋一貴は?ていうか、佐藤琢磨は?

ご期待をば。

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先週末の話だが、大阪モーターショーに行ってきた。

有名な東京モーターショーのちょい縮小版だから、

各メーカーのコンセプトカーとか展示車は雑誌で見て十分知ってるし、

この不況の中でブースの規模も小さくなって、参加企業も減っているんだけれども、

せっかく大阪に住んでいるので行ってきた。



やっぱり生で見るのは違うぜ。


crz.jpgnissan.jpg86.jpg








 



左から、ホンダCR-Z、日産Land Glider、トヨタFT-86。

各メーカー、ブースに特色が出ていて面白い。

「ないものをつくれ」をキーワードにクルマ・バイクに加えて新たなモビリティを展示するホンダ、

画像のランドグライダーやリーフのEV(電気自動車)を押しなのに、結局GTRの方が人気の日産、

なんかもう派手なトヨタ。(この画像の新ハチロクとか顔マツダだしお尻ニッサンじゃん…ごにょごにょ。)

でもまぁそんなトヨタも、レクサスブランドのLFAはカッコよかった。


elise.jpg
海外メーカーもそこそこ来てた。

ロータス(2台だけ)のエリーゼの曲線美はたまらん。

モナリザの手に興奮する吉良の気持ちも分かる。




さて、興奮といえば、クルマのイベントにつきものの、キャンギャル。

と、そのキャンギャルにつきものの、アダルトなクソカメラ小僧ども。

camera.jpg
こんな感じ。

サーキットでもそうなんだけども、こういうイベントでは、

車目当て:キャンギャル目当て=5:5くらいだと思う。マジで。

あとはなんかカスみたいなミーハーな若い人。


未だに華やかなイメージのクルマ業界だから仕方ないし、

個人の趣味だから何も文句は無いんだけれども、

キャンギャルにわらわら集まって通路ふさぐのは邪魔だし、

何枚も写真撮って名前聞いてグフグフ笑ってるのは、正直、気持ち悪い。

というかクルマが見たいんじゃ!どけ!邪魔!カメラがでかい!

まったく、モーターショーに行ってクルマよりキャンギャルを撮るなんて。


さて、写真をもう少し載せておこう。

prius.jpg

トヨタ、今話題のプリウス・プラグインハイブリッド。

おっと、たまたまキャンギャルが入ってしまった。

クルマ見てるときに出てこられると、周りに人増えるし邪魔なんだよね。


hasepro.jpg
ハセプロはカーボンシートとか売ってるメーカー。

おっと、また偶然キャンギャルが写ってしまった。

撮りたいのはクルマなのに。






gal.jpg
たまたまね。

たまたま写ってしまったよキャンギャルが。

後ろのオッサンのおもろい顔撮ろうとしただけで。

たまたま。





volvo.jpg

お気に入り。

しかし顔が写らなかった…。

いや、車のね。ボルボの顔が写りきらなかった。





あー楽しかった、モーターショー。

やっぱ生で見るのがいいよね。

クルマもギャルも。

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F1 や Super GT なんかのモータースポーツ関連の話は書き始めたらキリがなくて、

話題に偏りが出てしまう気がしていたので、半年間、あえて書かなかった。

(雑に書き散らしているようだけど、実はそこそこバランスとか考えて書いているんだよ。)

で、一度書いたら案の定、3記事連続でクルマの話になってしまった。 

まぁ、言い訳しながらも書くんだけどね。

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ここ数日、大変なニュースが3つ発表された。

・BMW、F1撤退

・M. シューマッハ、マッサの代役出場決定

・ルノー、ヨーロッパGP(バレンシア・アロンソのホームレース)、出場停止。

それぞれのテーマだけで安い雑誌でコラム書けそうなレベルのニュースだけども、

前回も触れたことだし、今日はシューマッハの話をしようと思う。

(撤退問題についてはまだ一悶着ありそうな気がしないでもない。特にルノー。)


シューマッハは、凄い。

7回の年間王者、通算91勝という記録はやっぱり凄い。アゴも凄い。

シューマッハ引退後、アロンソ(ルノー)→ライコネン(フェラーリ)→ハミルトン(マクラーレン)と、

ドライバーもチームも勝ち続けることが出来ないでいることからも、

シューマッハとフェラーリが 2000~2004年の5年間、勝ち続けたという驚異的な強さが分かると思う。

(まぁレギュレーションだの何だのの話もあるけどね。)


根本から話をしていこう。

現代F1 は、『チームがマシンを開発し、2人のドライバーを乗せる。』

だから、チームが速いマシンを作り、速いドライバーが乗れば、勝てる。

逆に、マシンが良くてもドライバーがダメだったり、ドライバーが良くてもマシンがダメなら、勝てない。

例えば、BMWザウバーの R.クビサ は去年かなりの速さを見せたが (実際 彼はかなり上手い)、

開発に失敗した今年のBMWのマシンでは、全く良い所が無い。(しかもチームは撤退…)


じゃあ、そもそも、どうやったら良いマシンに乗れるのか?

一番分かりやすい方法は、自分の腕を見せ付けて、名門のビッグチームに移籍することだ。

名門のフェラーリやマクラーレンは、やっぱり安定して良いマシンを作る。

(現に今年もこの2チームは確実に成長してきているし、チーム戦略も上手い。)

そしてその名門で、更に力をつけてチャンピオンを目指していく。

『マシンがドライバーを育てる』訳だ。

この時点で、実力の無いドライバーは容赦なく淘汰される。


では、それが出来ない場合、もしくはチームが低迷していたらどうするか?

『自分がチームを作る』 ことになる。

(アグリさんやプロスト、フィッティパルディみたいに、オーナーになるという意味ではなく)

チームがマシンを作るには、もちろんテスト走行がある。

レースで走るのはドライバー本人であるから、

ドライバーとメカニックの間であーだこーだ言いながらマシンを成熟させていく。

だから、実力が無かったり、頭が悪いドライバーはマシンの開発能力が無い。

(いいマシンに乗れない → 勝てない → いいチームに移籍も出来ない → クビ)

このマシンの開発能力というのが非常に大事。

『ドライバーがマシンを育てる』ということになる。


この点で特に秀でていたのが、M.シューマッハだ。(やっと本題)

まぁ彼はもちろん、

レースで速いしミスがないターミネーターでアゴが出てるから勝てたんだけど、

その 『速いマシンを作るチームを作る』 ことも上手かった。

実はシューマッハが乗る以前(~95年)のフェラーリは、名門といわれながらもかなり低迷していた。

そんなフェラーリに移籍する際、シューマッハが出した条件が、

「俺のお気に入りのスタッフも、フェラーリに入れろ」 だった。

そんな訳で当時在籍していたベネトン(現ルノー)から2人の優秀なスタッフ、

ロス・ブラウン(テクニカルディレクター)とロリー・バーン(マシンデザイナー)を引き連れて、

フェラーリに移籍、総監督のジャン・トッドとともに、見事にフェラーリを再建、

怒涛の強さを発揮していくことになる。

(ロス・ブラウンはもちろん、現ブラウンGPのオーナーね。)

自分の周りを固め、自分に適した環境・チームを作る能力、

そしてもちろん、それが認められる程の実力・将来性を、シューマッハを持っていた。


もう一つ、少し加えると、チームメイトには最低限勝つ必要がある。

チームのマシン開発やを自分のスタイルをあわせ、戦略を自分中心に進めるためだ。

だからスターが2人いると、結局、いい結果になることは少ない。

(セナとプロスト、最近のアロンソとハミルトンの例とかね)

ただ、もちろん2人が両方若手というのは、あまりに経験が浅すぎる。

チームやマシンそのものが成長することもなく、チームメイトから学ぶことも出来ない。

そういう意味で、今のトロ・ロッソの判断は間違いだと僕は思う。

今年ルーキーのブエミ(20歳)、更に新人アルグエルスアリ(18歳)ではチームが機能しない。

『チームがドライバーを育て、ドライバーがチームを育てる』 というスパイラルに乗れそうに無い。

レッドブルの弟分、ルーキー育成のためとはいえ、あまりに露骨すぎる。


さて、シューマッハのすごさを見たところで、今のドライバー陣に目を向けると、

この開発能力を含めた総合力で一番秀でているのは、フェルナンド・アロンソだと思う。

今の不調のルノーを引っ張っているのは間違いなくアロンソで、

アロンソが結果を残してくれるから、チームもモチベーションを保てる。

他のドライバーならこうはいかない。

例えば、シューマッハの後継者と言われたライコネンは基本的に開発にやる気がない。

「そこそこいいマシンつくってくれれば、後は勝手に走るから。」という感じだ。

速さだけならアロンソを凌ぐかもしれないが、これではチームを構成できない。

しかも本人が「F1を辞めてWRC(ラリーね)行こうかなー」って態度だから尚ひどい。

マッサはどちらかといえば気持ちで走るタイプなので開発には向いていないように見える。

ハミルトンは、個人的に好きじゃない。悪いね。

ベッテル、クビサはチームを構成するにはまだ若い。

だから、アロンソ。


F1は単純なカーレースで、一番早くゴールしたヤツが勝ちなんだけど、

優勝に至るに必要な要素の多さ・複雑さたるや、半端無い。

チームには技術的な問題だけでなく、経済的・政治的・国家的な問題も絡んでくる。

ドライバーは、ドライビングテクニック・肉体・精神力・スポンサー力、

サーキット外での駆け引きなんかも要求される。


何兆というお金、何万という人々が開発に携わり、

何千というパーツが1台のマシンを構成し、

ドライバーが300km/h超のスピードでマシンを操るにも関わらず、

たった、0.001秒 を争う世界。

それが、F1。

そして、その世界で勝ち続けたのが、ミハエル・シューマッハ。

あのアゴは、伊達じゃない。





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